先月の20日に自宅の裏庭にある木を伐採したので、
それら剪定枝を市の処分場へ持って行き、全てが片付きました。
伐採後、裏庭で栽培していたシイタケの原木(「榾木(ほだぎ)」)を見たら、
片手で捻り潰せるほどに朽ちていたため撤去すると……虫の巣でした。
しかもシロアリです。
シロアリは蟻(アリ)ではなくゴキブリの一種だそうですが、
幸い家屋には移動していないようなので原木ごと熱湯をかけて駆虫。
その後、本物の蟻がシロアリの死骸を運ぶ様は悪趣味な冗談のようでした。
- 2020/07/05(日) 23:59:00|
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7月です。
結局、先月は色々ありすぎて何も描けませんでした。
あれこれ忙しい中、今日は実家と母の仕事場にあるゴミと本の処分。
そんな中、実家の玄関先にあったものが撤去されていたのが昨日の話。
それは玄関ドアの上に作られていた蜂らしき昆虫の巣です。
母は羽化が終わったものと思い込み削り取ってしまいました。
唾液と泥を混ぜ、せっせと作られた5匹分の巣。
私は巣作りの途中であったことを知っていて放置し、
先日も頭の高さで独特の音を立てながらの作業を見ています。
巣の残骸を見ると、奇妙なことに気づきます。
羽化が済んでいないのは当然として、残骸の中には別の生き物が多い。
しかも同じ種類……これは?
調べてみると、巣を作ったのはアメリカジガバチ。
残骸の中に混じっていたのはハナグモというクモの一種でした。
アメリカジガバチは、捕らえたハナグモを毒針で麻痺させ自由を奪い、
産卵とともに巣の中へ何匹かのハナグモを押し込みます。
クモは幼虫の餌になるわけですね。
幼虫は可能な限りハナグモが死なないように食べるので、
ハナグモは真っ暗で身動きが取れない状態で貪られることになります。
……気が狂いそう。
しかし彼らには彼らの世界があり、いたずらに干渉すべきではない。
母が巣を壊してしまった近くには、さらに10匹分の巣が作られていました。
手が届くほどに近い弱肉強食。
- 2020/07/01(水) 23:59:00|
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妹が「扁桃腺の腫れ・痛みに効く」という命中の薬を持っていたので、
なんとか食事に困らない程度には喉の痛みが治まりました。
ただし母と妹によれば"続く"らしいです。
そんな本日、散歩中の母が用水路で水を撥ねるを聞いたそうで、
導水停止で低下した水位の中、フナが喘いでいると知らせてきました。
大きさは30cmが1匹、20cm前後が2匹。
なかなかの大きさなので持ち帰って飼いたいくらいです。
しかし小さな水槽しかないので、大きな川まで運んで放流。
この川では、魚は鯉やフナ、鳥類はカワセミを抱きます。
間もなく干上がる用水路よりは長生きできるでしょう。
放した途端にクルリと上流を向く姿は、まるでコンパスです。
なんだか自分も深呼吸をした気分になり、喉の痛みも忘れます。
達者でな。
- 2019/10/15(火) 23:59:00|
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用地にミミズ腫れのようなものがありました。
螻蛄(ケラ)が潜り進んだ跡であろうと考えますが───
・歩く
・飛ぶ
・泳ぐ
・潜る(地中)
───という多機能さを誇る彼は、私が好きな昆虫の一つです。
手のひらの上に乗せ、ギュッと握りこんで閉じ込めたとしても、
僅かな隙間をこじ開けて必ず脱出を遂げる・・・・・・力強い。
数分の鍬使いでヘトヘトになっている場合じゃありません。
- 2019/10/06(日) 23:59:00|
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10月───今日から消費税10%。
それはそれとして本業からの帰り道、歩道に奇妙なものを発見しました。
何かと云うと、蟹(カニ)の死骸です。
大きいと思うかどうかは「どこで見つけたか」が影響するのか、
私は大きいと感じ、まして地元の歩道で見かけるなど異常と判断します。
体長は、脚を含めた横幅で表せば15cmくらいでしょうか。
これ以上に轢き潰されるのを見過ごすには忍びないので、
街路樹の根元に寄せて埋葬のかわりとします。
カニは山の中でも居ますが、近所の山では見たことがありません。
無事に車道を2本も横断したとは思えず、昨夜の雨が原因だったのか。
眠っていて気付きませんでしたが、短時間ながら激しい雨だった様子。
最初は雨よりも"落とし物"の可能性を考えました。
誰かが食用の小蟹を購入し、発泡スチロールの箱で持ち帰ったものの、
梱包が甘くて隙間から落ちたものが……という筋書き。
しかし、それも誤りであろうと思える理由が数時間後の電話です。
「用水路の水が引いてて、いっぱい魚が死んでるの」
「そこそこ雨が凄かったらしいけど、そうか導水停止だ……」
「あぁ! まだ生きてるのがいる!」
「そっちに行くから」
実家前の、幅2メートルに満たない農業用水路は暗渠化の途上です。
10月になると導水が止まり、濁りが迫って酸素が減ります。
下流へと落ち延びねば死んでしまうのです。
そうした理由から採集して移動させたりもしましたが、
それが早々に引っくり返って白い腹を見せているとは?
母のもとへ行くと、もはや水位は10cmもありません。
既に一匹の魚を捕獲してバケツの中───しかし元気がない。
手のひらに収まる小魚の無残な姿が、数メートル間隔に点在します。
体長20cmを超えるフナが1匹、10cm程度も1匹、アブラハヤらしき2匹、
それぞれ助けるため掬い上げた後、"彼"を見つけました。
「……カニだよ、あれ」
「えぇ?!」
この用水路でカニを見るのは初めてで、驚くくらいには珍しい。
赤みがなくグレーに近い色で、大きさは朝に見たものと同じくらい。
一目で同じ種類なのではと判断しました。
下流では大きな川に繋がっているので、そこまで自転車で運んで全て放流。
導水さえ止まっていなければ放っておいても下って行ったことでしょうが、
ここまで水位が下がり、まして死骸が増える傾向では間に合いません。
朝に死骸を見て、昼に生きている姿を見るとは。
やはり雨と導水停止が理由でしょうか。
ちなみに、モクズガニという名前らしいです。
- 2019/10/01(火) 23:59:00|
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7月末に「ニイニイゼミを見つけた」と書きましたが、
今度は、地元では初めてかも知れない種類の鳴き声がしました。
環境庁が発行している「身近な生きもの調査('95年)」によると、
"それ"の分布には地元が(ギリギリ)含まれていないようで、
少なくとも私は十数年前にさかのぼっても聞いたことがない。
しかし本日、夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声に混じって───
<<ミーンミーンミーン>>
「……え? ミンミンゼミが鳴いてない?」
「あら本当、あぁ懐かしい」
───ミンミンゼミの鳴き声が聞こえたのです。
そう、私はミンミンゼミの鳴き声を殆ど聞いたことがありません。
専らテレビや動画、何らかの音声によって聞いてばかりだったのです。
セミというと、アブラゼミかツクツクボウシが「分かりやすい夏」でした。
母は故郷である九州で子供時代に聞いていることでしょうが、
人生の99%を地元で過ごしている私は、例外には敏感なのです。
まさか昨年、それ以上前から鳴いていたのだろうか。
クマゼミといいニイニイゼミの復活といい、何か起こるのかしら。
- 2019/09/06(金) 19:14:46|
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実家で使っていたスチール製の本棚2つを解体しました。
これは母の仕事用でしたが私が引き継ぐことになったのです。
もともとは知り合いの古本屋で使われていた代物でした。
ほかに自宅でまとめた私物を運び出し、今日の作業は終了。
(この時期に)体力を使う用事は副業と並行できないので、
少々本業を後ろ倒しにしても進めたいところです。
そんな本日の夜、玄関先のコンクリート通路にトンボが居ました。
暑さで弱っているのかと思ったものの、ひっくり返ってはいない。
ちょんと突付くと僅かに動きます。
他の住人が気づかずに踏みつけてしまいかねないので、
そこらに放そうとしたところ、勢いよく飛び立って闇に消えました。
なんだ、元気じゃないか。
その後にコンビニで用事を済ませ帰宅して過ごしていると、
不意に翅音が聞こえ、左耳の後ろに何かが飛びつき戦慄しました。
てっきり壁を這っていた"あいつ"が滑空して来たものと思い、
思わず払ったのですが……ガサッと乾いた音で、そして大きい。
なんと、数十分前に放したトンボでした。

シオカラトンボ。
カマキリに並び、私が好きな昆虫はトンボです。
シオカラトンボは涼しげな体色が魅力的でございます。
しかし容易く捕獲できるくらいには弱っている……寿命だろうか。
せっかくの珍客なので撮影し、その後に玄関から放ったのですが、
夜であるせいか瞬く間に玄関先の壁に留まり、再び動かなくなりました。
水を飲むだろうかと思い、外へ出て指先に水滴を作ってみたところ、
しゃかしゃかと前脚を動かして口元に水を運んでいるように見えます。
アパートは夜通し通路灯が明るいので、少し歩いて雑草に留まらせてやりました。
明けて早朝に行ってみると、彼の姿はない。
無事に朝を迎えたろうか。
調べて知りましたが、シオカラトンボの分布って広いのですねぇ。
- 2019/08/12(月) 23:59:00|
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副業からの帰り道では幾つか水田を通り過ぎます。
この時期になると水場の近くでは鮮やかな(しかし不気味な)物体があり、
ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵は離れていても目立ちます。
数日前、あぜ道を歩くカラスの姿を見ました。
身を乗り出して、田んぼの中に居る昆虫か魚でも食べているのでしょうが、
彼の足元にはジャンボタニシの卵があり、ちょっと見入りました。
この卵には毒があります。
彼の目に留まるだろうか……と注目すると、無視。
やはり食べ物として認識されていない様子。
ジャンボタニシは日本において侵略的外来種に数えられる生物ですが、
一方でアメリカザリガニも同じく侵略的外来種です。
そんな本日、またカラスを見ました。
田んぼから飛び立ったと思うと、あぜ道に着地し───
「(あ、それは食べるんだ)」
───捕獲したばかりの元気なアメリカザリガニを突付いていました。
同じ外来種であっても、彼は「食べられないもの」を知っています。
たくましいなぁ。
- 2019/06/13(木) 23:59:00|
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仕事だけの一日でした。
雨の予報は半日くらい遅くなり、夜になってから降り出しています。
出勤はカッパを着なきゃならんのか……面倒くさい。
そんな本日、昼間にベランダでカサカサ音がしていたため、
カーテンを開くと大きな影が動いたのでギョッとしました。
食べ物を探して可燃ごみ袋を裂いていたカラスです。
ゴミ出しの日を忘れて先週末から置きっぱなし。
とうとうベランダの中にまで侵入するようになったか……。
子猫やスズメが入ったことはありましたが、カラスとは。
彼らは頭がいいので、今日のことを憶えたことでしょう。
そして、私のベランダでは食料がある可能性が低いことも。
そうして買い物から帰る途中にもゴミ回収場でカラスを見つけ、
引き裂いた袋からポテトチップを数枚ほど咥えていました。
彼らにとってはご馳走になるのだろうか。
こういう強かさがあるので、カラスを嫌いになれません。
- 2019/05/20(月) 23:59:00|
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副業での作業中、現場仲間の知人から告げられました。
「あんたのお袋さん家、ベランダでハンガーを盗んでる奴が居たぞ」
「えっ?」
この人は、もともと母の仕事で関わっていた人です。
副業の現場で母の知人であると分かり、とても良くしてもらっています。
この人が居なければ、とっくに副業を辞めてしまったかも知れない。
そんな人の云うことだから、それなりに確信があっての発言であるはず。
「昨日くるっと自転車で走ってたら、ちょうど通りかかってよう。
サーッと入ってくから様子を見てたんだ。
ハンガーは、ハリガネで出来たやつな」
「ふんふん」
実家は、隣の自治体にいる老婆から長年の嫌がらせを受けています。
真っ先に疑ったものの、これまで人目につく手段で何かされたことはない。
大抵は根も葉もない噂を立てられ、事後に誰かの口から聞くことばかりです。
「で、バサッと逃げた先で器用にハリガネをほどいてやがった」
「……」
「カラスが」
「は?」
逃げた先は近所の美容院で、その屋根でハリガネを弄んでいたようです。
巣作りに利用できそうな形に整形してから山へ飛び去ったとか。
カラスって本当に知能が高い。
思わず現場にて二人で大笑いしてしまい、同じ調子で母に話したところ、
目を丸くしてベランダへ行き、「たしかに減ってる!」と叫びました。
云われてみれば、10年くらい前にも驚いたことがありました。
1メートルほどの枝をくわえ、重そうに低空飛行しながら飛ぶカラス。
枝は接地していたので「くわえて飛ぶ」と云うより引きずる感じ。
ゴミ捨て場で食料を調達し、利用できれば人間すら欺く。
そんな彼らが、私は嫌いになれません。
- 2019/04/05(金) 23:59:00|
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