第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

水色眼鏡

実家で使っていたスチール製の本棚2つを解体しました。
これは母の仕事用でしたが私が引き継ぐことになったのです。
もともとは知り合いの古本屋で使われていた代物でした。

ほかに自宅でまとめた私物を運び出し、今日の作業は終了。
(この時期に)体力を使う用事は副業と並行できないので、
少々本業を後ろ倒しにしても進めたいところです。

そんな本日の夜、玄関先のコンクリート通路にトンボが居ました。
暑さで弱っているのかと思ったものの、ひっくり返ってはいない。
ちょんと突付くと僅かに動きます。

他の住人が気づかずに踏みつけてしまいかねないので、
そこらに放そうとしたところ、勢いよく飛び立って闇に消えました。

なんだ、元気じゃないか。
その後にコンビニで用事を済ませ帰宅して過ごしていると、
不意に翅音が聞こえ、左耳の後ろに何かが飛びつき戦慄しました。

てっきり壁を這っていた"あいつ"が滑空して来たものと思い、
思わず払ったのですが……ガサッと乾いた音で、そして大きい。
なんと、数十分前に放したトンボでした。

20190812.jpg

シオカラトンボ。
カマキリに並び、私が好きな昆虫はトンボです。
シオカラトンボは涼しげな体色が魅力的でございます。

しかし容易く捕獲できるくらいには弱っている……寿命だろうか。
せっかくの珍客なので撮影し、その後に玄関から放ったのですが、
夜であるせいか瞬く間に玄関先の壁に留まり、再び動かなくなりました。

水を飲むだろうかと思い、外へ出て指先に水滴を作ってみたところ、
しゃかしゃかと前脚を動かして口元に水を運んでいるように見えます。
アパートは夜通し通路灯が明るいので、少し歩いて雑草に留まらせてやりました。

明けて早朝に行ってみると、彼の姿はない。
無事に朝を迎えたろうか。

調べて知りましたが、シオカラトンボの分布って広いのですねぇ。

  1. 2019/08/12(月) 23:59:00|
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「これはダメ、あれは良し」

副業からの帰り道では幾つか水田を通り過ぎます。
この時期になると水場の近くでは鮮やかな(しかし不気味な)物体があり、
ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵は離れていても目立ちます。

数日前、あぜ道を歩くカラスの姿を見ました。
身を乗り出して、田んぼの中に居る昆虫か魚でも食べているのでしょうが、
彼の足元にはジャンボタニシの卵があり、ちょっと見入りました。

この卵には毒があります。
彼の目に留まるだろうか……と注目すると、無視。
やはり食べ物として認識されていない様子。

ジャンボタニシは日本において侵略的外来種に数えられる生物ですが、
一方でアメリカザリガニも同じく侵略的外来種です。

そんな本日、またカラスを見ました。
田んぼから飛び立ったと思うと、あぜ道に着地し───

「(あ、それは食べるんだ)」

───捕獲したばかりの元気なアメリカザリガニを突付いていました。
同じ外来種であっても、彼は「食べられないもの」を知っています。

たくましいなぁ。

  1. 2019/06/13(木) 23:59:00|
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カラスの勝手

仕事だけの一日でした。
雨の予報は半日くらい遅くなり、夜になってから降り出しています。
出勤はカッパを着なきゃならんのか……面倒くさい。

そんな本日、昼間にベランダでカサカサ音がしていたため、
カーテンを開くと大きな影が動いたのでギョッとしました。
食べ物を探して可燃ごみ袋を裂いていたカラスです。

ゴミ出しの日を忘れて先週末から置きっぱなし。
とうとうベランダの中にまで侵入するようになったか……。
子猫やスズメが入ったことはありましたが、カラスとは。

彼らは頭がいいので、今日のことを憶えたことでしょう。
そして、私のベランダでは食料がある可能性が低いことも。

そうして買い物から帰る途中にもゴミ回収場でカラスを見つけ、
引き裂いた袋からポテトチップを数枚ほど咥えていました。
彼らにとってはご馳走になるのだろうか。

こういう強かさがあるので、カラスを嫌いになれません。

  1. 2019/05/20(月) 23:59:00|
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「いただき!」

副業での作業中、現場仲間の知人から告げられました。

「あんたのお袋さん家、ベランダでハンガーを盗んでる奴が居たぞ」
「えっ?」

この人は、もともと母の仕事で関わっていた人です。
副業の現場で母の知人であると分かり、とても良くしてもらっています。
この人が居なければ、とっくに副業を辞めてしまったかも知れない。

そんな人の云うことだから、それなりに確信があっての発言であるはず。

「昨日くるっと自転車で走ってたら、ちょうど通りかかってよう。
 サーッと入ってくから様子を見てたんだ。
 ハンガーは、ハリガネで出来たやつな」
「ふんふん」

実家は、隣の自治体にいる老婆から長年の嫌がらせを受けています。
真っ先に疑ったものの、これまで人目につく手段で何かされたことはない。
大抵は根も葉もない噂を立てられ、事後に誰かの口から聞くことばかりです。

「で、バサッと逃げた先で器用にハリガネをほどいてやがった」
「……」
「カラスが」
「は?」

逃げた先は近所の美容院で、その屋根でハリガネを弄んでいたようです。
巣作りに利用できそうな形に整形してから山へ飛び去ったとか。
カラスって本当に知能が高い。

思わず現場にて二人で大笑いしてしまい、同じ調子で母に話したところ、
目を丸くしてベランダへ行き、「たしかに減ってる!」と叫びました。

云われてみれば、10年くらい前にも驚いたことがありました。
1メートルほどの枝をくわえ、重そうに低空飛行しながら飛ぶカラス。
枝は接地していたので「くわえて飛ぶ」と云うより引きずる感じ。

ゴミ捨て場で食料を調達し、利用できれば人間すら欺く。
そんな彼らが、私は嫌いになれません。

  1. 2019/04/05(金) 23:59:00|
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鬼の捨て子

昨夜のこと、実家の天井あたりに見慣れない物体を見つけました。

「……あれって蓑虫(ミノムシ)?」
「あぁ、移動したのね」

花壇か畑から摘んで来た花について来たそうです。
水をかけて死なせてしまわないよう、場所を変えたとのことですが、
いつの間にか天井まで移動し、動く気配もない。

この猛暑ですし、熱気がこもりやすい室内です。
あのまま死なれても困るので、外の植木に留まらせました。

現在、ミノムシは外来種の寄生虫(オオミノガヤドリバエ)が天敵で、
ミノムシが食べる葉っぱに産卵し、その結果として体内に寄生されるとか。
絶滅が危ぶまれるほど激減しているそうです。

そうして本日に確認すると、木を登って移動していました。
死ななくて良かったと安堵した反面、寄生虫にさらされる環境でもあります。
さりとて繁殖も可能となったわけですから、どちらが良かったのか。

ミノムシのメスは一生を蓑(みの)の中で過ごすそうですが、
こうして外へ連れ出したのがオスなのかメスなのかは分かりません。

メスのフェロモンは数百メートル先のオスでも呼び寄せるので、
それを考えれば外に出して良かったと考えるべきなのかな。
ちなみに蓑の材料は、細い枯れ枝と(我が家の)ホコリみたいです。

どうか生き延びてくれ。

  1. 2018/08/27(月) 23:59:00|
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線上

隣室の玄関前でセミが引っくり返っていました。
死んだものと思ったら僅かに脚を動かし、もがいています。
摘み上げると「ギギッ」と鳴いて羽ばたいたので、空へ放り投げました。

数時間後、帰宅すると同じ場所でセミが引っくり返っています。
よもや同じセミとは思えませんが、やっぱり僅かに脚を動かしている。
しかし今度は摘み上げても鳴かない。

いよいよ彼の命が尽きるのかと思い、草むらへ運ぶことにしたところ、
急に飛び立って近くの電柱に留まりました。

こうして、よく生き物が死ぬ寸前あるいは死んだ後に出くわします。
数日前はタヌキが車に轢かれていたため死体を道路脇に寄せましたし、
今日も同じく猫と思しきものを発見しています。

ある人から「看取ってほしい人の近くで死ぬのでは」と云われ、
そのことを母に話すと、昔は私と同じように発見することが多かったとのこと。
その上で、そうした性質が私に代替わりしたのかも───と云います。

とくに足元ばかりを見ながら歩いているわけでもないし、
今日の猫にしても出先で車内から見えたものでした。

たしかに草むらや道路脇に移動させることは多いですが、
これは近所のお寺に住んでいた庵主さんから云われたこともあり、
「隠してあげるだけでいい」との言葉から続けているだけのことです。

動物の死に関わる人間なら同じ動物には避けられそうなものですが、
犬や猫には好かれるので、彼らに嫌われているわけでもない様子。

最近は近所の黒猫が2匹になっていました。
お願いだから事故で死んだりしてくれるなよ。

老衰はともかく、酷い有様を見るのはそれなりに辛い。

  1. 2018/08/04(土) 23:59:00|
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駆除成功

太陽が怒り狂ったような暑さでした。
ベランダで手すりに触ると火傷しそう……いつまで続くのか。

そんな炎天下でも水棲生物でありながら水中へと逃げられない生物がいます。
半月前に副業への道中で見つけた、外来種であるジャンボタニシの卵塊です。
農家の方が苗を食害されないよう採取・処分しています。

水棲生物ゆえ、水のないところに捨てれば繁殖を阻めると思いがちですが、
ジャンボタニシの卵は水中でなく空気中から酸素を得て孵化するらしく、
繁殖をやめさせるには水に浸けたほうが良いそうです。

そのため畦道に捨てられた卵塊が気になっていましたが、
コンクリートの上に捨てられたものは念入りに踏み潰されており、
用水路の草むらに捨てられていたものは除草作業で散り散りになった様子。

後者は跡形もなく消えてしまっています。
どちらも孵化することなく駆除されたようです。

それにしても、前者は踏み潰されて半月以上が経過しても色が変わりません。
鮮やかなピンク色はペンキのようにコンクリート上で残ったまま。
全く雨が降らないので洗い流されることもない。

人間ですら健やかな生活を送るには条件が多すぎる季節……夏。

  1. 2018/08/02(木) 23:59:00|
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灼熱

ぬるい微風で昼間の暑さが移動してくれない夜です。

本日は、あらかじめ副業の戦力が半分になることが分かっていたため、
先週のうちに報告しておいたところ、社員に早朝出勤してもらえました。
おかげで大した残業にもならずに済んでいます。

そんな副業の帰りしな、道端で蠢くものを見つけました。
おりしも熱を吸い始めた地べたに、のたうつ1匹のミミズ。
にわか雨の後でもないのに、どこから這い出てきたのか。

こういうのを放っておけない性分なので自転車を引き返して拾い上げ、
どこも乾いた土しかないため日陰を探して放しておきました。
あの場所なら3時間くらいは日差しを避けられるはず。

私は紫外線を浴びすぎるとアレルギー症状が出てしまいます。
そしてミミズの体色は"肉"という感じなので、身につまされるのです。

彼が命を繋げたかどうかは神様の思し召し。

  1. 2018/07/16(月) 23:59:00|
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逃げ場なし

7月も半分くらいが終わりました。
今日は非常に暑く、熱されたガラスに車のエアコンも歯が立たず、
車内に篭った熱気を逃がそうにも、車外が暑すぎて大差がない始末です。

そんな本日の午前中に畑の除草作業で刈払い機を使った時のこと、
やにわに母が小さく叫び、するりと蛇が逃げ隠れるのを見たと云いました。
その後は刈り進んでも見つかりませんでしたが、母は蛇が大の苦手。

その2時間後が冒頭の猛暑であったわけですが、
蛇がどこへ逃げたのか、逃げた先で無事だったのか気になります。

ちなみに除草作業は中止になりました。
あんなに暑くては作業中に倒れてしまう。

半日でいいから曇ってくれないかなぁ。

  1. 2018/07/14(土) 23:59:00|
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うじゃうじゃ

私の地元は人口が多いものの中途半端な田舎です。
畑や水田に縫い通った用水路の導水が始まってから夏にかけての間、
その水面から数十センチの高さに、鮮やかなピンク色の物体を見かけます。

大抵は用水路の壁や、植物の茎に付着する形で残っており、
周囲の景色に似合わない色であるためか、妙に毒々しい印象を受けます。
実際に毒性があるそうで、それを知るとますます気味が悪い。

これはジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵です。
稲を食害するため侵略的外来種の一つに数えられているとか。

昨日の朝、副業への道中で見たのは大量の卵塊でした。
水田の管理者が卵を除去し、草むらに捨てていたようです。

一方ではコンクリート上に塗り広げたような卵。
こちらは掻き集めた卵を踏み潰し、さらに日光で乾燥させたかったのか。

以前にも調べましたが、うろ覚えだったので調べ直してみたところ、
後者はともかく前者は孵化してしまうのではないかな、と思っています。
ジャンボタニシの卵は水中で孵化できないそうなのです。

と云うことは、むしろ水に浸けたほうが良いのでしょう。
あれだけ大量の卵が一気に孵化したら……。

2週間後が怖い。

  1. 2018/07/13(金) 23:59:00|
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